ChatGPT・Gemini・Claude、看護師が仕事と勉強で使うならどれ?
結論から言う。僕は3つとも無料で使い始めて、今は場面で使い分けている。調べ物と相談はChatGPT、文章を書く・整えるのはClaude、画像はChatGPTがメインでダメなときはGemini。この記事では、救急・集中治療の現場で働く僕が、どの場面でどれを開くかをそのまま書く。
013つを使い始めた経緯
最初に使ったのはChatGPTだった。AIニュースの情報収集を自動化できないかと思って触り始めたのがきっかけだ。無料枠だけでは足りなくなり、次に使い始めたのがGeminiだった。それでも完全に自動化するには課金が必要だとわかり、ChatGPTのPlusプランを契約した。
その後、「ホームページが簡単に作れる」と聞いてClaudeを試した。「ダークテーマで、記事ごとに3行要約がつくニュースサイトを作りたい」とClaudeに相談しながら進めたら、20分くらいでサイトの形になった。日本語の文章がいちばん自然に感じたこともあって、ChatGPTの有料プランを解約し、Claudeの Proプランに乗り換えた。今はChatGPTの無料版とGemini、Claude Proを場面で使い分けている。ChatGPTの再契約は今も時々考えている。
02調べ物と相談はChatGPT
「この薬の添付文書、変わってなかったっけ」のような調べ物は、ChatGPTを開くことが多い。ChatGPTのほうが明らかに速い。Claudeは文章は自然だが、ハルシネーション(もっともらしい誤情報)が出ることがあり、調べ物の答えは必ず自分で裏を取り直している。
Geminiは調べ物にはあまり使わなくなった。古い情報を引っ張ってくることがあり、検索元がはっきりしない情報が混ざることもあるからだ。画像生成では制限に引っかかることがあるが、チャット自体はほとんど使わないので無料枠が切れることはまずない。ChatGPTが使えないときの画像生成用途として今も残している。
03文章を書く・整えるのはClaude
勉強会の資料の下書き、委員会への提出文書、長い文章の要約。「書く仕事」はClaudeに頼ることが多い。僕の体感では、日本語の文章が一番自然で、「もう少し柔らかく」「箇条書きにしないで文章で」のような細かい注文への追従が丁寧だ。点滴計算ツールを作ったときに使ったのもClaudeで、その経緯は別の記事に書いた。
04画像はChatGPT、たまにGemini
動物のアニメ風キャラクターを作ったり、最近はX投稿用の画像も作っている。文章だけだと伝わりにくい内容を、画像にすると要領がつかみやすくなるからだ。ChatGPTがメインで、使えなくなったときの保険としてGeminiを使う。
05音声機能はまだ試していない
ChatGPTの音声機能はまだ使ったことがない。動画で見る限りでは応答速度が速く、会話もかなり自然な印象を持っているが、これはあくまで見た印象で、自分で確かめた感想ではない。トークンの消費量が気になっていて、そこが試すかどうかの判断材料になりそうだ。
06職場ではスマホ、自宅ではPC
職場ではPCを自由に使えないので、AIを使いたい場面ではスマホのチャットアプリで臨時に対応している。Claude Codeを自宅のPCで使うときより精度が落ちる感覚はあるが、ないよりはましという判断で使っている。自宅ではPCでじっくり使う。
07AIに入力してはいけない情報
使い分けよりも大事なことを書く。次の情報は、施設が正式に許可した環境でない限り、どのAIにも絶対に入力してはいけない。
- 氏名・住所・電話番号・患者ID・生年月日
- 病室番号、入退院日、詳細な生活背景
- 顔写真、検査画像、録音・録画データ
- 珍しい疾患や経過など、組み合わせで個人が特定できる情報
- 施設名・病棟名・職員名
- 未公開の院内資料や研究データ
氏名を消しただけでは十分な匿名化にならない。年齢・疾患・地域・日付・家族構成の組み合わせから本人が特定されることがあるからだ。迷ったら入力しない、が一番安全な判断になる。
08どれを選んでも守ってほしいこと
AIの答えは「確認の出発点」であって、臨床判断の根拠にはならない。この2つ、個人情報を入れないこととAIの答えを鵜呑みにしないことさえ守れれば、AIは現場の勉強と事務作業を確実に楽にしてくれる。
09今後試したいこと
今後はX投稿の半自動化と、点滴計算ツールやCPRメトロノームのように「看護師が欲しいと思えるツール」をもう1つ作りたいと思っている。一方で、現場のベテランが持っている暗黙知をそのままスキルとして学習させるようなことは、今のAIにはまだ難しいと感じている。
まずは3つとも無料で開いてみて、自分の「よく使う場面」でどれがしっくりくるか試してみてほしい。僕のおすすめの順番は、調べ物や相談をしたい人はChatGPTから、文章仕事が多い人はClaudeから、画像を作りたい人はChatGPTの画像生成から試すといい。